3連休の折に京都市美術館と野村美術館に行った感想を
当初フィラデルフィア美術館展に先に行き、
北欧モダン デザイン&クラフト展、
野村美術館と行く予定でしたが、入場制限してるので
先に北欧モダン デザイン&クラフト展へ
感想としては
家具についてですが、どれもサイズが大きいと思いました。
向こうの人のサイズに合わしてるんだと思いますが、
果たして日本で使用する際は日本人のサイズに合うんでしょうか?
それとも日本向けにサイズ変えて制作してるんでしょうか?
絵はトーベ・ヤンソンのが10点ほど来ていました、
いずれもムーミン関係でした。
個人的には他の作品が無かったのが残念、フレスコ画などの。
あと弟のラルス・ヤンソンの作品が無かったのも残念
個人的に良かったと思ったのは、木で出来た動物のおもちゃがあったのですが、
それが良かったです。特にチンパンジーかオランウータンか判らんけど猿がたまらん
食器に関してですがやはりいくらデザインが良くても
個人の作家が作った物には敵わないと思いました。
アラビア製陶のは良いと思いましたが
若しくは企業が作っていても大量生産でないものに
その物が買えるかどうか、と問われると無理ですが、
でも好み的にはそちら側だなと。非常に強く感じました。
商業的には20世紀の大量消費社会に適応していて。
素晴らしいと思いますが、
デザイナーの顔が見えデザインが素晴らしく、見えてもそこには差があるのではと、保守的な意見だと思いますけども。
凄いデザイナーの大量生産品と腕の良くない職人の作ったもの
どちらを選ぶかと問われれば悩みますが・・・
あと民藝運動とも、なんとなく似てるなと思いましたが、
違いは、そこに大量消費に対応するか、しないかの差ではないかと
また日常の中の美、
有名職人ではなく無名の普通の職人が作る作品。
北欧の場合は企業による大量生産品かもしれませんが
ある意味。民藝運動より、民藝ぽっいのではと思いました。
民藝作家というブランドと比較するとずっと無名なのではと
それと全体を見てですが、いつくかの物には非常に東洋的なモノを感じました。ある種の食器、茶器、
これは茶と言うのが東洋的なのかもしれません。
釉薬なども東洋を意識した色を目指してるのではないでしょうか
それとサーメ人の影響などもあるのかな?
あと家具などにも、中国家具の影響があるのではと
それとも時代的なブーム?
ご不満は作品目録が無かったこと
北欧モダン デザイン&クラフト展は以上
このあとフィラデルフィア美術館展へ行く予定でしたが、
まだ入場制限してるので野村美術館へ
感想ですが、正味の話掛物はあまり良くなったと思います。
絵のテーマは非常に秋らしい。萩や鴨や月など
季節に則ったものだったと思いますが
名前も呉春、松村景文、塩川文麟などまぁぼちぼちでしたが、
後期は常信、抱一、景年が出るのでそちらに期待しましょう
その代わり焼き物、漆工には良いのが展示されていました。
保全、(金襴手と染付けと赤絵染付け)和全、楽慶の長次郎写し、
東博のこれか、もう一つの三彩の方がオリジナルじゃないでしょうか?
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&Title=&Artist=%92%B7%8E%9F%98%59&Site=&Period=&FromNo=&ToNo=&pageId=F07&filmnum=1474
それとこれの三彩の方が保全の有名な作品の元ネタになってるのではと思いました。(これ判っただけでも行く価値ありでした)
乾山これはあまり趣味じゃありませんでした。
乾山らしい作品ではありましたが
漆工は佐野長寛が非常に良かったです。
派手な作品はありませんでしたが、器の形の美しさ、
蒔絵の繊細と私は伊勢物語を読んでないので判りませんが、
でも描いてある模様、絵が非常に綺麗、
この人の作品もっと観たいと思う作品でした。
個人的には原羊遊斎作酒井抱一絵の蒔絵の吸物椀がありましたが
佐野長寛の方が上なのではと思いました。
どちらも有名な作家ですが
期待のバカラ社製の茶道具は非常に綺麗だと思いますが、
(今回は色ガラスではなくいずれも無地のグラスでした。
昔ワインレッドのバカラの茶道具を観た気がしたのですが
勘違いでしょうか?)
ガラスのデザイン、透明度、カットの具合など
でも同時にいずれも金縁で、少し下品な気もしました。
上記の茶道具と比べると
この後再度京都市美術館に戻ったのですが、
この時はさすがにもう入場制限しておらず、普通に入れました。
でも中は結構混んでおり、あまりゆっくり観れませんでした。
ですのでサクッと
個人的に良いと思ったのは、クールぺのスペイン女、
ソローリャの幼い両生類たち、
(今回観た中では一番のお気に入り)
ピサロ、パウル・クレーの水の魔術、ルノワールのルグラン嬢、(モデルの勝利?)
ミロの月にほえる犬、(構図が好き、スカッとして、絵が締まってて、でも犬が遠吠えする物寂しさもあって)
ルソーの陽気な道化達
(金島桂華ってこういう路線の絵を描くと思うのは私だけ?
森林の描写の書き込み具合、桂華の方が色彩はもうちょっと薄い感じなど違いはあるけど影響受けてるのではと思いました)
などです。
ぼやきを言わしてもらうと入場料が高い、一枚20円前後
展示されてる絵は良い絵でしたが。
あと物販コーナー減らしたらもっと絵を展示できるのでは?
それくらいですね。以上
ということで行きたかった美術館へは無事行けました。
今後の予定は今度10月から始まる狩野永徳展と北村美術館と
野村美術館の後期展、(前期ももう一度行ってもいいかも)
に行けたらなと思っています。
今秋の狩野永徳展は宣伝も結構してるので
今回の人ごみの多さを反省して、平日に比較的に早期に行きたいと思いますが果たして私はいけるでしょうか?
本日の一言 応挙の屏風絵110万5000ドルで落札されてますね。
やっぱり予想価格は30万〜40万ドルでは買いの絵だったのでしょう。残念ながら欧州の個人収集家で日本の美術館には収まらなかったようです。もっと日本の美術館に金やって流出防いでくれ〜
国会中断してる間の無駄金省いたら、応挙も探幽も池大雅も光悦も買えるちゅうねん、金が勿体無い、使い方間違ってる
と私などは思いますが、どないなもんなんでしょう。
当初フィラデルフィア美術館展に先に行き、
北欧モダン デザイン&クラフト展、
野村美術館と行く予定でしたが、入場制限してるので
先に北欧モダン デザイン&クラフト展へ
感想としては
家具についてですが、どれもサイズが大きいと思いました。
向こうの人のサイズに合わしてるんだと思いますが、
果たして日本で使用する際は日本人のサイズに合うんでしょうか?
それとも日本向けにサイズ変えて制作してるんでしょうか?
絵はトーベ・ヤンソンのが10点ほど来ていました、
いずれもムーミン関係でした。
個人的には他の作品が無かったのが残念、フレスコ画などの。
あと弟のラルス・ヤンソンの作品が無かったのも残念
個人的に良かったと思ったのは、木で出来た動物のおもちゃがあったのですが、
それが良かったです。特にチンパンジーかオランウータンか判らんけど猿がたまらん
食器に関してですがやはりいくらデザインが良くても
個人の作家が作った物には敵わないと思いました。
アラビア製陶のは良いと思いましたが
若しくは企業が作っていても大量生産でないものに
その物が買えるかどうか、と問われると無理ですが、
でも好み的にはそちら側だなと。非常に強く感じました。
商業的には20世紀の大量消費社会に適応していて。
素晴らしいと思いますが、
デザイナーの顔が見えデザインが素晴らしく、見えてもそこには差があるのではと、保守的な意見だと思いますけども。
凄いデザイナーの大量生産品と腕の良くない職人の作ったもの
どちらを選ぶかと問われれば悩みますが・・・
あと民藝運動とも、なんとなく似てるなと思いましたが、
違いは、そこに大量消費に対応するか、しないかの差ではないかと
また日常の中の美、
有名職人ではなく無名の普通の職人が作る作品。
北欧の場合は企業による大量生産品かもしれませんが
ある意味。民藝運動より、民藝ぽっいのではと思いました。
民藝作家というブランドと比較するとずっと無名なのではと
それと全体を見てですが、いつくかの物には非常に東洋的なモノを感じました。ある種の食器、茶器、
これは茶と言うのが東洋的なのかもしれません。
釉薬なども東洋を意識した色を目指してるのではないでしょうか
それとサーメ人の影響などもあるのかな?
あと家具などにも、中国家具の影響があるのではと
それとも時代的なブーム?
ご不満は作品目録が無かったこと
北欧モダン デザイン&クラフト展は以上
このあとフィラデルフィア美術館展へ行く予定でしたが、
まだ入場制限してるので野村美術館へ
感想ですが、正味の話掛物はあまり良くなったと思います。
絵のテーマは非常に秋らしい。萩や鴨や月など
季節に則ったものだったと思いますが
名前も呉春、松村景文、塩川文麟などまぁぼちぼちでしたが、
後期は常信、抱一、景年が出るのでそちらに期待しましょう
その代わり焼き物、漆工には良いのが展示されていました。
保全、(金襴手と染付けと赤絵染付け)和全、楽慶の長次郎写し、
東博のこれか、もう一つの三彩の方がオリジナルじゃないでしょうか?
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&Title=&Artist=%92%B7%8E%9F%98%59&Site=&Period=&FromNo=&ToNo=&pageId=F07&filmnum=1474
それとこれの三彩の方が保全の有名な作品の元ネタになってるのではと思いました。(これ判っただけでも行く価値ありでした)
乾山これはあまり趣味じゃありませんでした。
乾山らしい作品ではありましたが
漆工は佐野長寛が非常に良かったです。
派手な作品はありませんでしたが、器の形の美しさ、
蒔絵の繊細と私は伊勢物語を読んでないので判りませんが、
でも描いてある模様、絵が非常に綺麗、
この人の作品もっと観たいと思う作品でした。
個人的には原羊遊斎作酒井抱一絵の蒔絵の吸物椀がありましたが
佐野長寛の方が上なのではと思いました。
どちらも有名な作家ですが
期待のバカラ社製の茶道具は非常に綺麗だと思いますが、
(今回は色ガラスではなくいずれも無地のグラスでした。
昔ワインレッドのバカラの茶道具を観た気がしたのですが
勘違いでしょうか?)
ガラスのデザイン、透明度、カットの具合など
でも同時にいずれも金縁で、少し下品な気もしました。
上記の茶道具と比べると
この後再度京都市美術館に戻ったのですが、
この時はさすがにもう入場制限しておらず、普通に入れました。
でも中は結構混んでおり、あまりゆっくり観れませんでした。
ですのでサクッと
個人的に良いと思ったのは、クールぺのスペイン女、
ソローリャの幼い両生類たち、
(今回観た中では一番のお気に入り)
ピサロ、パウル・クレーの水の魔術、ルノワールのルグラン嬢、(モデルの勝利?)
ミロの月にほえる犬、(構図が好き、スカッとして、絵が締まってて、でも犬が遠吠えする物寂しさもあって)
ルソーの陽気な道化達
(金島桂華ってこういう路線の絵を描くと思うのは私だけ?
森林の描写の書き込み具合、桂華の方が色彩はもうちょっと薄い感じなど違いはあるけど影響受けてるのではと思いました)
などです。
ぼやきを言わしてもらうと入場料が高い、一枚20円前後
展示されてる絵は良い絵でしたが。
あと物販コーナー減らしたらもっと絵を展示できるのでは?
それくらいですね。以上
ということで行きたかった美術館へは無事行けました。
今後の予定は今度10月から始まる狩野永徳展と北村美術館と
野村美術館の後期展、(前期ももう一度行ってもいいかも)
に行けたらなと思っています。
今秋の狩野永徳展は宣伝も結構してるので
今回の人ごみの多さを反省して、平日に比較的に早期に行きたいと思いますが果たして私はいけるでしょうか?
本日の一言 応挙の屏風絵110万5000ドルで落札されてますね。
やっぱり予想価格は30万〜40万ドルでは買いの絵だったのでしょう。残念ながら欧州の個人収集家で日本の美術館には収まらなかったようです。もっと日本の美術館に金やって流出防いでくれ〜
国会中断してる間の無駄金省いたら、応挙も探幽も池大雅も光悦も買えるちゅうねん、金が勿体無い、使い方間違ってる
と私などは思いますが、どないなもんなんでしょう。
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