京博へ

2006年11月8日 美術館へ
京都国立博物館の京焼展に行ったのですが、
なかなか良い作品展でした。
京焼の始まりから、昭和の始めの頃まで歴史的に展示されていて
作品数も纏まってあって

作品的には野々村仁清が数多かったです。
実は私、仁清ってあまり趣味じゃなかったのですが
今回の作品展ではおっいいなと思える作品がありました。
相変らずだなと思う作品もありましたが
デザインが非常に美しいと思えるものが、
モダンだなと思えるのモノが
それと狩野探幽の絵も展示されてるようです。
私の行った時は時期的に無かったのですが、
仁清と狩野派は関連があるようなので、
実物を観たかったのですが観れませんでした。
その代わり伊年印の宗達工房の作品が展示されてました、

今回の展示会の難点は、仁清の作品は非常に充実してのですが
尾形乾山とか、奥田頴川とその門下生の作品数が少なかった事でしょうか?
仁阿弥道八、永楽保全は結構良いのが数が出てたと思いましたが、鶴の茶碗や大根の茶碗、保全独特の緑、黄、紫が美しい皿など
他の奥田頴川、青木木米、欽古堂亀祐、は少なく思いました。
(特に欽古堂亀祐は少なかった)
でも初代高橋道八や三代高橋道八を観れたのは良かったです。
でも仁阿弥道八の弟の尾形周平の作品が無かったのは残念
奥田頴川には仁清の様な雅なの美しさは無いかもしれませんが、
別の美しさはあると思いますが
奥田頴川は京都で磁器を作った人なのですから、
もうちょっとその点に重みを置いて展示してはと思いました。
(頴川では仁清と比べると名前的に客を呼べないかもしれませんがそれと学術的発掘できてない?)
有名作家以外のその時代の京焼きなども
どういう世間的な流れがあったなども売茶翁とか
抹茶と煎茶の関係など

あと三井記念美術館が思ってると思われる作品が無かったのも残念でした。
ここは三井家が仁阿弥道八、永楽保全のパトロンしてたので良いのを持ってると思うのですが作品や作品を作る際のデザイン帳みたいなのを、そういうのを展示して欲しかったですね。
より作品を理解するためにも、青木木米なら絵も同時に展示するなど。この辺は仁清の作品と違い個人として取上げるのでなく
奥田頴川とその門下生は京焼きの歴史の一部として展示してので、扱いがよくなかったのでしょうか?
今回の作品展は良い作品が出てたと思いますが
ただ作品を借りてる先をもうちょっと増やせれば、
より京焼が理解できたのではと思いました。
というか、仁清以降が好きな私としては仁清でした充実した説明を奥田頴川と門下生の部分でもしてという感じです。
前期、後期で分けるとか、別の機会に展示でもいいから
是非是非。京焼に興味があるならお勧めの展示展です。

常設展の方は紅葉をめでるという特別展示をしてたのですが、
その中に土佐光起の作品があったのですが、紅葉の絵だと思いますが
それが抜群に良かったです。構図も細かい描き込みもバシッと決まっていてこの日観た中では一番の絵だと思いました。
他応挙の絵も良かったです。前に観た覚えありますが
それでも秋のテーマにぴったりの絵で
それ以外は前に観た事があるものが多くパスという感じでした。
曾我蕭白の作品が多かったので蕭白が好きなら行っていいと思います。

中国コーナーは李ゼンのうずらの絵が良かったです。
シャープで緻密でさすがの一言でした。

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