彼の作品を観た第一印象ですが、彫刻に関してですが
無駄の無い、非常にシャープな印象を持ちました。
複雑なんだけどシンプル、余分なモノを省いた
けど同時にシャープなんだけど、鋭さ、キツイ、印象が無く
土着的というか、素朴な印象を持ちました。日本の木喰仏の様な

それと若い頃や中年ぐらいまでの作品は良かったですが、
作品も明るくて特にパリでの修行時代の作品などは、
パリは文化的に輝いていたんだなぁと実感できて
でも後半の作品はよくなかったです。
見飽きたというのもあるかもしれませんが
やはり時代の影響なのか、第一次大戦でのドイツの敗戦や
ヒットラーの台頭により、またそのせいで、彼の作品は反戦的だというので需要がなくなり経済的に苦しかったのか、
自由に製作できなかったのか、
いずれにしても暗い重い圧迫された印象を持ち、
彫刻のデザインなどは若い頃とそんなに変わってないのですが
社会的な変化により、こうも変わるのかと実感いたしました。

それと柳宗悦とも若干共通点が有るのかなぁとも思いました。
最初はヨーロッパに傾倒し後に東洋的な思想の影響を受け
(バルラハがどういう作品に影響を受けたや影響を受けた作品を展示させても良かったのではないでしょうか?)
ロダンに影響を受け、いずれも戦争で、微妙な立場に追いやられ
また土着的なものの影響を受けていてと
生きていた時代や地域は違うかもしれませんが、
その割には共通するものがあるのではと思いました。

最近思うのですが、今柳宗悦関連の作品ってブームなんでしょうか?
昨年からよく行ってる気がします
河井寛次郎展、民芸展、そして今年の秋の富本憲吉展と
西洋一辺倒に疲れ、日本的なモノを追求したいから、愛国主義的?バブル期の反動?既存美術への飽き?
あまりに均一化されたから土着的、地域的なモノを追及したいからか?それとも、単に美術品の貸し出し賃料が安いからなのか、
わかりませんが展示会の回数が多い気がします

あと今回常設展も結構良いのが出てたんじゃないでしょうか。美人画と好きなら
個人的には、あまり趣味なジャンルではありませんが
岡本神草の口紅草稿が物凄くセクシーな絵でした。
(完成作品の本画も気になり調べて見ましたが、こちらは惹かれませんでした。)
こんな絵展示しててもいいのかというぐらい。
特に裸とか、モデルの顔が美人とか、趣味という訳ではないのに、(顔は寧ろ怖い)
ポーズと着崩れ具合が、雰囲気を出していて

どうでも良い話ですが、
美術館の中にいる監視員みたいな事している人に、呼び止められ、
ガム噛んでないし、展示の白線越えてないし、
なんじゃいと思っていたら
いきなり私の小さい頃のあだ名で呼びかけられ、びびった
こっちはこのおばちゃん、誰だっけと思い出そうとしても
思い浮かばないし、はぁ、はぁといい加減に返して返事して
間を繋いでも、思い浮かばない。
でも向こうは、絶対に私の事を知っている。
お母さんお元気とか、名前知ってるし、私の事知ってるし、
適当に返事して、逃げましたが、
というか向こうから、戸惑ってると監視カメラが監視してるからと
マシンガンの様に自分の事だけ喋るだけ喋って
私に誰なんだという疑問を残し消え去りましたが
本当に誰なんだ私を呼び止めた謎のおばさんは、
名札覚えとけ良かったのに、動揺してて、見る余裕が無かった。

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