Concert Magic

パッケージの写真は見た瞬間おっパタリロが演奏してると思い
(特に目元の辺りがいい感じに）
これはギャグなのかと思い笑いながら油断して再生ボタン押し、
メニューインが演奏し始めると、
ビックリ笑ってしまう。さっきとは違う意味で
馬鹿上手、上手過ぎて
こんな笑いが出るほど上手いと思った演奏は久しぶり
この後にラヴィ・シャンカールと競演してるCDを聴いたのですが、
こっちも演奏は良いだけどこのDVDの演奏と比べると趣味で遊びで演奏してるとしか思えない。
そのくらいこの時の演奏は上手い。
今まで聴いたMenuhinの中で一番良い
Menuhinのヴァイオリンから本当にシャープで綺麗な音色が聞こえてきます。
パガニーニの様な激しく弾いてても、音が掠れずちゃんと鳴ってる
ダメな時の音の擦れた様な音がしなくて、
調子が悪い時ならごく普通に擦れた音鳴らすのに、
この時はどの曲弾いててもそんな事はまったく無い。
なぜこんな演奏できるのか、判らない
まさにこの時のMenuhinの演奏はタイトル通りMagic
なんて表現したらいいか判らないけど
とりあえず物凄く完成度が高い演奏されてます。
またノリにのっていて、エネルギーに溢れてるとも感じました
これでもか、これでもかと
この人大丈夫か、燃え尽きちゃうんじゃないかというくらい
エネルギッシュで勢いがあります。

あと今まで弟子のNigel Kennedyの演奏聴いても
あまり師弟の繋がりを感じませんでしたが
このDVD観てNigel Kennedyの演奏を聴くと繋がりを感じました。
Menuhinの方がよりシャープで鋭く
Nigel Kennedyの方が穏やかで、安定してると思いますが、

ということで、このDVDはかなりお勧めです。
Menuhin以外の人の演奏が入ってるのが難点ですが・・・
Menuhinの全盛期の演奏が聴けるという事で、妥協しましょう。