神経質なリヒテルのピアノを聴きつつ本を読んでいたんですが、
リヒテルってやっぱり変わり者ですね
本人はそんな事は無いと言っていますが
欝の時は壁と一日中向かい合っていたり、
若しくはプラスチック製のロブスターが始終手放せなかったり
(何故にロブスター?モノに依存したい気持ちはわかるけど・・・)
この辺は病気の時だからしょうがないにしても
散歩が好きで一日に50キロ歩いてみたり、飛行機が大嫌いだったり
1970年代までは曲を暗譜して弾いていたり、
研究や分析は大嫌いだったり
物凄く毒舌だったり、(ただ率直なだけかもしれませんが)
アメリカのオーケストラ、画廊、美術館、カクテルパーティーは
一流だけど他は安っぽい文化や、騒音、言語は嫌いと言っていたり、(ロンドンの英語はお好きなようですが)
ヨガは芸術家にとって有害ではないだろうかとか、
あとグラッペリについても、ごく短い文ですが
最初は行きたいとさえ思わなかった
でも行ったらその道の大芸術家
独創的で堅苦しくなく全てが陽気でとても楽しい
でもすぐさま頭から消え去っていったがなど他多数、
今まで知らなかった面を知り、
なかなかキャラの濃い人だなあと思いました。
前はインテリのおっさん(素敵なロマンスグレー)
いうイメージが強かったですが
素晴らしいピアノ弾く人なので普通と違うと思ってたけど
ここまでとは・・・
でもピアノから感じるリヒテルらしさも本から感じ取れました。
演奏者は譜面を解釈するするでも、自分を殺して弾くでもなく、
楽譜を注意深く見映す鏡であれと
(これは私がリヒテルのピアノを聴いた時の印象と一緒です。
夜遅くテレビで偶然してたのを見たので何の曲かは忘れましたが
なんてこの人の美しく演奏するのだというのと、弾いてるのは目の前のリヒテルなんだけど、でもこの曲を作曲した人の様に演奏してると)
また大きな演奏ホールより地方の町の演奏を好んでいたり
有名になっても政治に興味がなかったとか、素朴な面も
あと音楽や歌劇だけでなく、
絵画や映画、文学などの文化的な教養の深さも、
それと意外だなあと思ったのは、
正規の音楽教育を受けたのやデビューしたのが非常に遅かった事、
(これだけの腕前ですからメニューインの様に若い頃からバンバン演奏されてるかと思いきやデビューは27歳)
音楽学校の政治教育を嫌って、何度が停学くらってたこと
そのたびにリヒテルの師匠の努力により呼び戻されてますが、
その他微妙な事も書いてありました。影の面を
ドイツ系の家計だったので差別にあったり、
ドイツがソ連に進行した際にお父さんが殺されていたり、
お母さんは外国へ亡命してたり、
死んだお父さんの姓を名乗った他所の男と一緒に
でも自分の住んでいた街や地域、文化に対して物凄く誇りと愛着を持ってるのも感じました
その時の政権や国家は嫌いなのかもしれないけど、
この本が日記なるのか、それとも対談集になるのか、回顧録になるのか、判りませんが、
リヒテルが好きなら物凄くお勧めじゃないでしょうか
同時に読んだリヒテルは語る―人とピアノ、芸術と夢もお勧め
リヒテル変わり者ぶりが判って、
私はこの本読んでから、リヒテルのイメージが変わりました。
演奏を聴くと感動するけど、
でもリヒテルが自分の頭でゆで卵を割って食べる
若しくはロブスターを抱いてる
そんなイメージが頭に浮かんでしょうがないです。
リヒテルってやっぱり変わり者ですね
本人はそんな事は無いと言っていますが
欝の時は壁と一日中向かい合っていたり、
若しくはプラスチック製のロブスターが始終手放せなかったり
(何故にロブスター?モノに依存したい気持ちはわかるけど・・・)
この辺は病気の時だからしょうがないにしても
散歩が好きで一日に50キロ歩いてみたり、飛行機が大嫌いだったり
1970年代までは曲を暗譜して弾いていたり、
研究や分析は大嫌いだったり
物凄く毒舌だったり、(ただ率直なだけかもしれませんが)
アメリカのオーケストラ、画廊、美術館、カクテルパーティーは
一流だけど他は安っぽい文化や、騒音、言語は嫌いと言っていたり、(ロンドンの英語はお好きなようですが)
ヨガは芸術家にとって有害ではないだろうかとか、
あとグラッペリについても、ごく短い文ですが
最初は行きたいとさえ思わなかった
でも行ったらその道の大芸術家
独創的で堅苦しくなく全てが陽気でとても楽しい
でもすぐさま頭から消え去っていったがなど他多数、
今まで知らなかった面を知り、
なかなかキャラの濃い人だなあと思いました。
前はインテリのおっさん(素敵なロマンスグレー)
いうイメージが強かったですが
素晴らしいピアノ弾く人なので普通と違うと思ってたけど
ここまでとは・・・
でもピアノから感じるリヒテルらしさも本から感じ取れました。
演奏者は譜面を解釈するするでも、自分を殺して弾くでもなく、
楽譜を注意深く見映す鏡であれと
(これは私がリヒテルのピアノを聴いた時の印象と一緒です。
夜遅くテレビで偶然してたのを見たので何の曲かは忘れましたが
なんてこの人の美しく演奏するのだというのと、弾いてるのは目の前のリヒテルなんだけど、でもこの曲を作曲した人の様に演奏してると)
また大きな演奏ホールより地方の町の演奏を好んでいたり
有名になっても政治に興味がなかったとか、素朴な面も
あと音楽や歌劇だけでなく、
絵画や映画、文学などの文化的な教養の深さも、
それと意外だなあと思ったのは、
正規の音楽教育を受けたのやデビューしたのが非常に遅かった事、
(これだけの腕前ですからメニューインの様に若い頃からバンバン演奏されてるかと思いきやデビューは27歳)
音楽学校の政治教育を嫌って、何度が停学くらってたこと
そのたびにリヒテルの師匠の努力により呼び戻されてますが、
その他微妙な事も書いてありました。影の面を
ドイツ系の家計だったので差別にあったり、
ドイツがソ連に進行した際にお父さんが殺されていたり、
お母さんは外国へ亡命してたり、
死んだお父さんの姓を名乗った他所の男と一緒に
でも自分の住んでいた街や地域、文化に対して物凄く誇りと愛着を持ってるのも感じました
その時の政権や国家は嫌いなのかもしれないけど、
この本が日記なるのか、それとも対談集になるのか、回顧録になるのか、判りませんが、
リヒテルが好きなら物凄くお勧めじゃないでしょうか
同時に読んだリヒテルは語る―人とピアノ、芸術と夢もお勧め
リヒテル変わり者ぶりが判って、
私はこの本読んでから、リヒテルのイメージが変わりました。
演奏を聴くと感動するけど、
でもリヒテルが自分の頭でゆで卵を割って食べる
若しくはロブスターを抱いてる
そんなイメージが頭に浮かんでしょうがないです。
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