京都国立博物館へ最澄と天台の国宝に行って来ました。
当初常設展だけにしようと思っていたのですが
常設展の方へ幼稚園ぐらいのお子さまが大量に行くのを見かけ
引率の先生がこの中では絶対騒がしくしないとダメと怒鳴っていたので
こりゃ後で見ないとダメだと思い最澄と天台の国宝を見ることにしました。会員なんで料金はタダなんで
展示物は仏像とかお経が多く
(そのせいか坊さんが結構来ていました)
正味の話興味の無い品物が多かった。
(曼荼羅はデザイン、色彩が面白いので好きですが)
また仏画が多く普通の絵というのはラストの長澤芦雪と森狙仙と海北友徳ぐらしかなかったのですが、
芦雪の蝶夢騎牛図押絵貼屏風は良かったです
2曲1隻の作品で、右側は人物(俳画風の、呉春、松村景文、蕪村、などが描きそうな描き方)と左側に後姿の牛に人物が跨ってる
絵だったのですが、特に左の作品が上手いと思いました。
牛に跨ってる人物は俳画風の感じでしたが、牛は写実的な作品で、
凄いなあと思ったのは、この牛の描き方。
牛の正面を一切描かずやや斜め右から観た後姿の尻が前面にくる
作品だったのですが、
牛の骨格とか、デッサンをよくして研究して描いたんだなぁと
いうのがよく伝わりましたし筆の方も素晴らしかった。
墨の濃淡と余白、筆の勢いで毛並み、姿を表現していて、
牛の存在感がドスンといる感じが伝わってくる作品でした。
後ろ姿では普通なら判りに難いものですが
技術も凄いと思いますがアイデアも素晴らしい
呉春や蕪村の軽いタッチと円山派の写実的な作風を上手に組み合わせ、そして題名の一部にもなっている牛を普通に正面や横から描くのではなく、斜めに捉え描く構図
芦雪の絵の面白さとひねくれ具合が伝わる。良い作品だと思います。芦雪らしい。大きな作品ではありませんでしたが
森狙仙の柳鷺図は、墨絵の細長い小さい掛け軸でしたが、
でも柳の枝の配置のバランスと、枝に止まる
鷺の羽の感じや体のラインがよく現れていて
本当に小さい作品でしたが、
でも森狙仙の筆の切れを感じた絵でした。
で肝心の常設展ですが
(最初見かけたお子さまは外でお絵かきしてました)
特に良いと思ったのは良かったのは
如拙の瓢鮎図
まぁぼちぼちの作品は曾我二直庵の柏鷹芦鷺図屏風、
(柏鷹の方はイマイチでしたがごちゃごちゃしてクドかった。
芦鷺は決まった絵でした。)
狩野常信の鎮田瀑図、(雪舟の写しで、元絵は関東大震災で消失)
狩野探幽の雪舟像、尾形光琳の竹虎図
(可愛らしい虎でした。竹林にちょこんと正面向いて座ってて)
伝俵屋宗達の芦に白鷺図
(これは先日細身美術館で見た作品と鷺の向きが逆でしたが似た作品でした筆運びや感じが)
海北友松の琴棋書画図など
瓢鮎図は正味の話、肝心の賛はわかりませんでしたが
(この絵は賛が理解できてないと意味ないじゃんとツッコミが入れられそうですが)
でも絵としては非常に構図のバランスのいい作品だと思います。
特に左半分の川の流れと川辺と竹と人物と鯰の配置の具合が、
結構左側にごちゃごちゃ描いてあるんですが(右側は寂しいけど)
その割りは、観た時の印象はゴチャゴチャせず物凄くすっきりしてる。
逆に右側を見た時の印象がもっちゃぽい感じがして、うっとい
でも一枚の絵としてみたら、その右側も余韻が生まれて良い感じに
この絵は凛としてて、でも辛くなく、甘すぎない、ほんのり甘みが感じられる絵でした。(絵の表現で辛い。甘みは変な表現かもしれませんが)歴史的な価値もあると思いますが
(足利義持の依頼で描かれ31人の坊さんが賛を寄せてるという)
絵としても良い出来だと思います。
纏めの感想ですが、常設展は如拙好きの方にはお勧め出来る展示会じゃないでしょうか。
最澄と天台の国宝展は仏教に興味があったり仏像に興味があるなら良いと思いますが、
若しくはうちのおじいさんの様に、仏壇屋勤めてたとか
それ以外の人には辛いんじゃないでしょうか、
絵が好きとか、陶磁器が好きという人には
建仁寺展の時は、陶器や絵があって楽しめましたが
ということで今回はイマイチ、でも仏像好きの人には本当にお勧めだと思います。これでもかというくらいありましたから、
あと経典が観たいという人とにも
それと今回何故か鷺の絵を観る事が多かった。
冬鳥なんで季節的に合わせてるからなのかもしれませんが、
当初常設展だけにしようと思っていたのですが
常設展の方へ幼稚園ぐらいのお子さまが大量に行くのを見かけ
引率の先生がこの中では絶対騒がしくしないとダメと怒鳴っていたので
こりゃ後で見ないとダメだと思い最澄と天台の国宝を見ることにしました。会員なんで料金はタダなんで
展示物は仏像とかお経が多く
(そのせいか坊さんが結構来ていました)
正味の話興味の無い品物が多かった。
(曼荼羅はデザイン、色彩が面白いので好きですが)
また仏画が多く普通の絵というのはラストの長澤芦雪と森狙仙と海北友徳ぐらしかなかったのですが、
芦雪の蝶夢騎牛図押絵貼屏風は良かったです
2曲1隻の作品で、右側は人物(俳画風の、呉春、松村景文、蕪村、などが描きそうな描き方)と左側に後姿の牛に人物が跨ってる
絵だったのですが、特に左の作品が上手いと思いました。
牛に跨ってる人物は俳画風の感じでしたが、牛は写実的な作品で、
凄いなあと思ったのは、この牛の描き方。
牛の正面を一切描かずやや斜め右から観た後姿の尻が前面にくる
作品だったのですが、
牛の骨格とか、デッサンをよくして研究して描いたんだなぁと
いうのがよく伝わりましたし筆の方も素晴らしかった。
墨の濃淡と余白、筆の勢いで毛並み、姿を表現していて、
牛の存在感がドスンといる感じが伝わってくる作品でした。
後ろ姿では普通なら判りに難いものですが
技術も凄いと思いますがアイデアも素晴らしい
呉春や蕪村の軽いタッチと円山派の写実的な作風を上手に組み合わせ、そして題名の一部にもなっている牛を普通に正面や横から描くのではなく、斜めに捉え描く構図
芦雪の絵の面白さとひねくれ具合が伝わる。良い作品だと思います。芦雪らしい。大きな作品ではありませんでしたが
森狙仙の柳鷺図は、墨絵の細長い小さい掛け軸でしたが、
でも柳の枝の配置のバランスと、枝に止まる
鷺の羽の感じや体のラインがよく現れていて
本当に小さい作品でしたが、
でも森狙仙の筆の切れを感じた絵でした。
で肝心の常設展ですが
(最初見かけたお子さまは外でお絵かきしてました)
特に良いと思ったのは良かったのは
如拙の瓢鮎図
まぁぼちぼちの作品は曾我二直庵の柏鷹芦鷺図屏風、
(柏鷹の方はイマイチでしたがごちゃごちゃしてクドかった。
芦鷺は決まった絵でした。)
狩野常信の鎮田瀑図、(雪舟の写しで、元絵は関東大震災で消失)
狩野探幽の雪舟像、尾形光琳の竹虎図
(可愛らしい虎でした。竹林にちょこんと正面向いて座ってて)
伝俵屋宗達の芦に白鷺図
(これは先日細身美術館で見た作品と鷺の向きが逆でしたが似た作品でした筆運びや感じが)
海北友松の琴棋書画図など
瓢鮎図は正味の話、肝心の賛はわかりませんでしたが
(この絵は賛が理解できてないと意味ないじゃんとツッコミが入れられそうですが)
でも絵としては非常に構図のバランスのいい作品だと思います。
特に左半分の川の流れと川辺と竹と人物と鯰の配置の具合が、
結構左側にごちゃごちゃ描いてあるんですが(右側は寂しいけど)
その割りは、観た時の印象はゴチャゴチャせず物凄くすっきりしてる。
逆に右側を見た時の印象がもっちゃぽい感じがして、うっとい
でも一枚の絵としてみたら、その右側も余韻が生まれて良い感じに
この絵は凛としてて、でも辛くなく、甘すぎない、ほんのり甘みが感じられる絵でした。(絵の表現で辛い。甘みは変な表現かもしれませんが)歴史的な価値もあると思いますが
(足利義持の依頼で描かれ31人の坊さんが賛を寄せてるという)
絵としても良い出来だと思います。
纏めの感想ですが、常設展は如拙好きの方にはお勧め出来る展示会じゃないでしょうか。
最澄と天台の国宝展は仏教に興味があったり仏像に興味があるなら良いと思いますが、
若しくはうちのおじいさんの様に、仏壇屋勤めてたとか
それ以外の人には辛いんじゃないでしょうか、
絵が好きとか、陶磁器が好きという人には
建仁寺展の時は、陶器や絵があって楽しめましたが
ということで今回はイマイチ、でも仏像好きの人には本当にお勧めだと思います。これでもかというくらいありましたから、
あと経典が観たいという人とにも
それと今回何故か鷺の絵を観る事が多かった。
冬鳥なんで季節的に合わせてるからなのかもしれませんが、
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