追悼

2005年8月8日 日常
Peter Jennings氏が亡くなられた事に、
まだ現実味が持てません。
明日飄々として、World News Tonightを見れば
癌からカムバックしましたと言い
彼がごく普通にいつもの様にニュースを読む姿が眼に浮かびます。

氏は私のニュースを見る眼に対して、もっとも価値観与えて下さった。一人です。
私が氏の好きなところはニュースを非常に公平な眼で見ていた所でした。
アメリカのテレビ局に勤める、カナダ人というせいか、
非常に視点が、第三者的で。常に公平な眼で見ていたと思います。
日米の貿易摩擦の時や、9.11事件やイラク戦争に対しても

報道に対しても非常に厳しい眼を持ち、反省を怠っていませんでした。2000年の混乱の反省を込めた。2004年の大統領選の報道など、
またPBSの番組で三大ネットワーク局のキャスターが集まり
現在のテレビのニュースについて、どう思うかと聞かれた際に、
もっと私達はは報道の仕方をより良い方向へ進める事が出来たと答えてらしたのが、印象に残ってます。

あと常に冷静だったと思います。
9.11の時は普段感情を表さない彼が涙を浮かばせていましたが、でも出来る限り、人種差別的な報道にならない様に気をつけていました。私の記憶が正しければ、
彼が一番最初に9.11直後にインタビューした
被害者の遺族の方は、イスラム教徒の方だったと思います。

またPeter Jennings 氏の最後にバシッと決めるキツイ一言も好きでした。最初はどうのこうの常識的な事言いつつも。
最後に決める確信の一言。かっこよかったです。
いつも決まっていて

あと普段はニュースを脱線せずに黙々とニュースを読み
でもたまに、可笑しい、微笑ましいニュースがあると
心の底から笑ったようにふっと微笑むその笑顔が好きでした。
本当に笑った時の笑顔で、作り笑いでなく

私は彼が、癌に侵されたと聞いた際に
もう一度戻ってきてくれるだろうか、
またいつもの挨拶をしてくれるだろうかと、
期待していましたが遂に実現しませんでした。
もっと彼の報道を観ていたかったです。
民族紛争や宗教で争うこんな世の中だからこそ。
いつの日かこんな日もくるかと思っていましたが
あまりにも早すぎます。彼の死は・・・


最後に昔NHKの番組でピーター・ジェニングスが
広島を訪ねる。原爆関連の特別番組があったと思うのですが、
(番組内容は不明)
戦後60年、そして今年ピーター・ジェニングスが亡くなられたと言う事で記念に今一度再放送しないかなあ。
彼がどういう視線で観たのか非常に興味深いので

嫌なものは重なるものですが
ロビン・クック氏にもご冥福を、
私は彼の行動は非常に勇気がある行動で正しかったと思います。
またブレア政権亡き後の次の労働党にどういう風に参加するのだろうかと、楽しみにしてたのに残念でなりません。

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