新収品展

2005年6月2日 美術館へ
京都国立博物館へ常設展と新収品展を観に行ったのですが、
展示されてるメンバーが雪村、相阿弥、狩野元信、探幽、尚信、安信、永納、英一蝶長谷川等伯、雲谷等顔、海北友松、円山応挙、
沈周と非常に豪華で当たりの展示会でした。
特に応挙が良かった。龍門図という絵でして
三幅の絵でして真ん中が鯉が滝の登ってて左右に鯉が絵が泳いでる絵でその右側の絵が良かったです。
上の方は白地で色が塗ってなくて、真ん中よりやや上ぐらいから、薄い青で水が表現してありその青の上に鯉を描いて、
さらにその水、鯉の上に墨で波、水面が表現してあり
この墨の表現が抜群に素晴らしかったです。
鯉が泳ぐ事に水面が波立ち、鯉の背鰭がその水面から出ているけど
でも、他の体の部分は水の中にあり、
(視覚的に背に墨が塗られてないというのと、全体的な波の表現と鯉の描き方により)
あたかも鯉が目の前を泳いでる様な感覚に襲われる
応挙らしいああ巧いなぁ〜の一言に尽きる。
いい絵でした。
狩野尚信の双鷺図も良かったです。
(この絵は国立博物館の収蔵品データベースで調べられるので気になるなら是非)
鷺の体を表すのに、輪郭線を用いず、
周りを薄く墨で描きその刳り貫いた白い空間に墨で目や足を付けたし鷺を描くという凝った。絵でした。
あと海北友松の花卉図屏風も良かったです。
右隻に牡丹左隻に松と梅でして、牡丹の花がこれでもかというくらい、描いてあって、パッと観た感じ、
沢山描いてある割には豪快というより
牡丹の一つ一つは上品で美しい感じがし女らしく感じる絵でしたが
だけど牡丹の枝や葉の方へ眼を移すと男らしい印象を持つ
同じ牡丹なんだけど、違う印象を持つ不思議な絵でした。
その他沈周の九段錦図冊は非常に上品で品格のある作品でした。

どうでもいい話ですが狩野永納の絵は(水墨の龍の絵)
多分失敗したんだと思われる箇所がありました。
最後に勢い余って墨が飛んだ様な。
あと絵としてもイマイチでした。龍にしては迫力が無くて
この日は良い絵ばっかし観たというのもあるのかもしれませんが、
でも根本的に狩野尚信なんかと比べると安っぽい印象でした。

本日の一言 フランス、オランダが国民投票でEU憲法を拒否しましたが、根本的にEUそのものが嫌という事なんでしょうか、
ヨーロッパを統合しちゃう発想が
そして自分達の持ってる権利を失うのが(例えば財政規律を守らなくてはいけないなど、財政規律は現状守っているか疑問ですが)
それとも現状のEUまた憲法がが嫌なのか
若しくはEUに今後入ってくる。トルコやルーマニア、ブルガリアなどから移民(若しくは非キリスト教徒)が入って、
自分達の職を奪ったり、現状の社会保障制度が維持できるか
心配なのか、それとも他の人種や非キリスト教徒が流入してくるのが嫌のかどれなんでしょう。拒否は多分単純にどれか一つという事でなく色んなモノが混ざってるんだと思いますが、
根本的にEUそのものが嫌と言われれば救いようが無いですが、
自分達の民族以外が入ってくるのが嫌というのも
(仕事奪われるから嫌とか、そういうレベルじゃなくて)
でもそれ以外なら移民問題とかは年間何%までとか割り当てを決めれる様にするとか、問題事に調整したらいける気がしますが、
もっと根本的にここから火が付きヨーロッパ大統領を見直すとか言うと無理ですが、そうじゃないのなら。
3〜4年停滞する程度で済むんじゃないかと楽観的に捕らえてます。ドイツが今度の総選挙でCDUが勝つなんて事があれば、
またややこしくなりそうですが、

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