5月19日の日記

2005年5月19日
昨日SUPER8というドキュメンタリー映画を観たんだけど
ストーリーは途中から見たので中途半端にわかった様なわからない様なストーリーだったけど、でも映画で取り上げてるバンドの音楽は昔ながらのロマのブラスバンドの楽器とエレクトリックギター、ドラム、サックスフォンなどが上手に融合してて
ロマ音楽とロック、JAZZ(多分ですが他ステファン・グラッペリやジャンゴ・ライハルト、トルコ、イスラム音楽のなんかの要素もありました)が融合したような今まで聴いた事がない。
なんて言ったら言いかわからない謎のジャンルの音楽だったけど良かった。凄く好みでした。
出てくるのは、むさ苦しいおっさんばっかりだったけど
映画としては面白かったと言われたわからないけど。
この映画を見終ったあと思ったんだけど、
私は音楽的好みとして貧困や差別そういう負の要素が入ってる音楽が好きですね。(まったく逆も好きですが)
差別でも個人の悩みを歌ってるんじゃなくて
自分が受け継いだ血や人種とか宗教とか民族対立、時の政権に圧迫されてるとか、生まれたときから経済的に搾取される側の、
自分に責任が無いそういう自分ではどうしもない要素がある。
音楽がロマ音楽、フラメンコ、ブルース、タンゴ、サンバ、ワルツなど、でも暗く歌ってるのは嫌いなんですよ。
じめじめしてて重くて暗くて酔ってて。
ただ打ちひしがれてる感じで、
そこでもう一度差別や、貧困は無くならない。
あるモノはあると認めしょうがないから諦めて、
開き直りそういう負のものも身近に在るけど、でも日常の日々は続く、今日という日や明日は無くならない。
だから今日という日を出来る限り楽しもうという様な感じが好きです。(そういうのが仮に仮面でもいいから)
音楽的にはパッと聴いたら激しかったり、熱かったり、
ハイで楽しげで、踊りたくなるようなリズム、喧騒で祭り騒ぎ
でも同時にそれに隠しきれない。どこか暗い 物悲しい 寂しい 
音 消せない匂いが漂う感じが・・・
たまらない。
何故私がそういう音楽に惹かれるかというのはわかりませんが。
あと今日列挙した音楽は一つの共通点として
サンバはどうかわかりませんが、
他は全てヴァイオリン(フィドル)という楽器が要素として加わってるというのがあるでしょうか。不思議な事に
音色はどれも全く違うヴァイオリンですが、
負の要素がヴァイオリンを惹きつけるのか、
ヴァイオリンが負の要素を惹きつけるのか
ヴァイオリンは古い楽器ですから、それだけ世界各地に流通してるのか、自作も可能ですし、若しくはロマの流浪の影響なのか
まったくわかりませんが。

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