ヴィンテージ1981

2004年11月11日 音楽
ステファン・グラッペリのバイオリンは何て艶があって美しいのだろう。
老いれば老いれるほどに、艶が増していき若い頃とは違った美しさ。
幸せも悲しみも知ってる、でもそれらの感情を呑みこんで奏でる音色
下品にならず上品にでも堅苦しくならず楽しげに、

グラッペリは過去の栄光に踏みとどまらず
常に新しいモノを追求し時代を作っていってるんだけど
でもふと晩年の演奏を聞くと、何故こうも懐かしい感じがするんでしょう。
決して懐古趣味で過去を振り返ってるんじゃないのに
新しくて美しい決して古臭くないでも、
彼が演奏してる傍らには昔彼が競演してきた人達がいて楽しげに演奏してる、そんな姿が思い浮かぶ

この人は本当に良い老い方してなぁと毎度思います

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