妙心寺へ

2004年8月9日 日常
今日は妙心寺に行ってきました。
ここ数年通例になってる狩野探幽の龍の天井画を観に
照明の悪さとかは例年通りですからその問題は置いといて

今年はこの龍の天井画私の中で非常に評価高いです。
今まで1月から、記憶にある範疇ですが
海北友松(建仁寺所有の大きい掛け軸)伊藤若冲(龍が縦に口開いてる結構ひょうきんな小さい掛け軸)、川合玉堂(天井画)、横山大観と
大小さまざまな龍の絵を観ましたが、一番だとおもいます。
元から好きな絵だし小さい頃に観て凄く印象に残ってるというのもあるんでしょうけど
この絵は毎年忘れた頃に観るわけですが、
何回観てもあの絵の龍の上から降りてくるような感覚、どこから観ても睨まれてるような感じは何度観ても不思議なモノです。
だから私が小さい頃にこの絵を観た時は恐かったんだと思います、
今よりもっと暗く本当にもっと凄い迫力がありましたから
狩野探幽の絵が妙心寺に置いてある理由はやっぱりそこにあるんでしょうね。昔はこの絵の圧迫感と言いましょうか、迫力で畏怖感を与え信者獲得したんだなぁとか思いますね。
こういう仕事をして長谷川派とかその他の流派を蹴落としていったんでしょうね。
探幽は、権力と巧く近づき、強固な狩野派の養成システムを作り上げ、
まぁその辺の話はまたの機会に
この龍の絵は観るたんび江戸時代遠近法など今みたいに無い時代にどうしてこんな立体感のある絵が描けたんだと不思議に思う。一枚です

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