衝撃の価格

2004年3月29日 ぼやき
諸事情により今過去の美術品のオークションでの落札価格を調べてるのですが、調べていて驚いたのが狩野探幽の絵って安いんですね。もちろん安いと言っても数百万はしますし二条城の障壁画とかの公共のものを除いての話ですが、でも某シルクロードの画家とか、桜の絵が有名な画家とか現在の一流画家と言われている人たちの同じサイズの絵と比べたら、狩野探幽の絵は悲しいくらいに安いです。大作でも1000万越えは稀です最初過去の値段を見たときは目がおかしいのか、本の印刷ミスかなぁと思いましたがそうじゃありませんでした。何故なんでしょう。やっぱり今の時代の購買層の趣味の問題なのでしょうか?贋作が非常に多いから買い手が値段が高かったら買わないからでしょうか?
理由は不明ですが狩野探幽の絵が現在の画家に値段で負けるというのは出来ないです。
私は狩野探幽は絵も凄いと思いますが、それよりも政治的手腕の方が素晴らしいと思います。徳川政権に移行し前政権の豊臣、織田で仕事をしていた。狩野家を潰そうとしていた時に生まれ。10代前半に一人で江戸に出て一族の存亡を賭けて戦い、見事勝利し、若い時期にお家騒動にならないように家督、宗家を別々の弟に譲り、御用絵師として自分は江戸で仕事をし、徳川政権に気に入れられ途中衰退期もありますが江戸時代の300年を牛耳る事になる狩野派の強固な権力と育成システムを作った訳ですから、それが良かった事かどうかは別として、
それと桃山時代に狩野派のライバルの土佐派、長谷川派、雲谷派がある時代からフッと忽然と消えるのは、画家として有望な人材が居なかったというのもあるかもしれませんが、それより政治的な圧力の方が大きかったんだと思います。徳川の前政権の影響を残したくないというのと狩野探幽による徳川政権での権力拡大が効いたんだと思います
ということで狩野探幽については画家としてよりも政治家として私は評価しています。

37 守るもの 当然かもしれませんが、私が守るもモノとは私が愛すべきモノ達です。でも何時の日か手放す時もまたあるでしょう。
出来る限り守りますが、・・・

本日の一言 オットケご苦労さんでした。もうオットケマジックというかオットケワールドというか彼独特のスタイルが観れないのが残念です
オットケは日本では絶対評価されない、ヨーロッパだからこそ評価された選手の一人だと思います。KO試合は数えるほどしか無い選手ですから

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